夕張鉄道の 跡を訪ねて BICYCLE TOUR
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こ のレポートは1998年のもので、文中の夕張サイクリングロードは,残念ながら途中のトンネルの崩落の危険、交差する新道々の工事の為、通り抜けできなくなりま した。
Icon もくじ

[1] 夕鉄線までのアプローチ
[2] 夕張サイクリングロード区間(旧平和駅−富野)
[3] 富野−旧二岐駅−旧継立駅
[4] 旧継立駅−旧角田駅跡
[5] 栗山駅、長沼界隈
[6] 栗山駅−旧北長沼駅−旧南幌駅
[7] 南幌駅跡−野幌駅間
[8] 栗山公園保存車両写真集 【事後調査編 '98/11/12】
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(1)夕鉄線までのアプローチ '98/9/26(土)

 千歳から長沼に広がる石狩平野には、色づいた稲穂が重そうにしていて、そこここではコンバインが稼働していまし た。天気も良いので、以前から行ってみたかった夕張鉄道の跡を訪ねて自転車でツーリングに出かけることにしました。デイパックにデジカメを背負って行くこ とにします。26日は夕張市から栗山を巡り、翌日27日は栗山から野幌を探訪することにしました。

 この鉄道は1930年から1975年(昭和5年から昭和50年)の間、夕張の石炭を小樽港まで積み出すため夕張本 町-栗山-野幌を最短距離で結ぶ為に敷設されていました。(夕張−栗山間の部分開通は大正15年から。)ちょうど太平洋戦争を挟む激動の昭和における人と 原動力を運んでいたと言えます。また二次的な需要として栗山、長沼で収穫された農産物の輸送も行われていました。以下夕張鉄道線を、夕鉄線と呼ぶことにし ます。

Icon ここがお話の舞台です。

 夕張鉄道全路線図

 廃線から23年。当時、夕張本町から野幌まで19の駅がありました。現在サイク リングロードになった部分や駅舎が残っているもの。地名だけになったもの。駅の存在によりできた集落が今もある場所。広大な畑に飲み込まれて痕跡も無い場 所。朽ちた橋脚の残骸が残っているところなど痕跡は様々でした。

 

  写真1・アプローチ(由仁町)

 長沼温泉下の広い公園まで車で自転車(ロード)を運び、ここを今日のスタート・ ゴールにします。メインコースは夕鉄線が夕張本町から紅葉山、雨霧山から連なる山塊を通り抜ける部分。これが幸いなことにサイクリングロードになっていま す。5年ほど前に走ったことがありますが、未消化サイクリングロードの走覇が目的で、特に鉄道跡ということで来たわけではありませんでした。初日はサイク リングロード往復だけでは物足りないので由仁町を経由し、少し遠回りして行きます。

 

写真2・夕張川(由仁町)  

 出発は11:30、道道1008夕張長沼線で馬追丘陵を越えて東へ向かい、夕張 川を渡り、日高山脈へとわき上がる山の連なりの西端、雨霧山の懐を南へ走ります。この山ぞいの農家には既に骨組みだけになっている夕張メロンのビニールハ ウス群が多くあります。ほとんど車の来ない快適な農道です。その後国道274樹海ロードで夕張川、石勝線と絡みながら新夕張まで行きます。R274は走り たくないトラックの多い産業道路ですが、行きがかり上しかたありません。新夕張駅まで約10Km区間はスピードを上げて一気に走り過ぎることにしました。 新夕張の交差点に午後1時到着。セイコーマートでパンと牛乳を買い込み、落ち着ける夕張川のほとりでお昼。ここから国道452で夕張本町方向へ。車も少な くなり、いよいよJR清水沢駅の先で本題の夕鉄線跡のサイクリングロードに合流しました。



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